【体験談】僕は10回行きました!企業や国を活用して無料で海外に行く方法【探し方編】
目次
無料で海外に行く方法【探し方編】

今回は、完全無料で海外に行く方法を紹介したいと思います。格安で海外に行く方法を紹介しているサイトはたくさんありますが、「無料」で海外に行く方法を紹介しているサイトは少ないのではないでしょうか。
また、無料を謳っていたとしても、現地プログラムへの参加費用だけ無料であったり、現地で働かなくてはならなかったり、荷物を運ばなければならなかったり(いわゆる運び屋)と、少し怪しいところも多いように思います。
今回紹介するのは、渡航費、滞在費、食費も完全無料で、安全な方法です。

そこで今回は、僕の経験から完全無料で安心、安全な方法で海外に行く方法を解説したいと思います。僕自身、これらの方法10回近く完全無料で海外に渡航しています。
やはり、「無料」というのはとても魅力的ですよね。かなりハードルの高いものも紹介していますが、そのハードルを乗り越えると「無料」で海外が待っています。「タダで行ける」と聞くとすぐに「危険だ!」「怪しい!」と叫ぶ人もいますが、全くそんなことはありません。
なぜ無料で海外渡航ができるの?

海外旅行と言えば、航空券だけでも高いのに、そこにホテル代、食事代、現地での移動費も含めたらそれはそれは高額になってしまいます。では、なぜ無料で海外渡航ができるのでしょうか。
それは、世の中にはスポンサーが付くプログラムが多数存在しているからです

知っている企業のHPを調べてざっと見てみるとわかると思うのですが、多くの企業が環境報告書やCSRレポートを発行しており、自らの企業がどれだけ社会や環境、SDGsに貢献しているかをそこで報告しています。
こうしたCSRのアピールとして、各企業全額負担による海外渡航の募集がなされるのです。

例えば、環境分野に関する海外イベントに若者を派遣したり、海外の森林破壊が進む地域で植林を行うプロジェクトを主催したりしています。こうしたスポンサーは民間企業だけでなく、国の機関であることも多いです。
国の機関による募集は、日本の文化を広める、あるいは日本の研究機関と海外の研究機関の共同プログラムのために国から出資がなされることが多いですね。こうした大企業や国がバックについた無料の海外渡航なので、安心、安全が保障されています。

民間企業も国の機関も、将来性を考えると若い人に海外を経験してもらいたいですよね。したがって、募集対象も若いユース層が多くなります。特に大学生、大学院生向けの募集が数多いです。
一方、全年齢対象のものの場合は、自分が最年少で、最年長は定年退職した方だったりと多様な年齢層の参加者がいました。もう若くないからといってあきらめる必要はないのです。
こうしたプログラムは多数存在するのですが、大々的に広報されていることは少なく、探し方にコツがいります。そこで今回は無料プログラムの探し方を紹介していきます。
各省庁の広報ページを確認する

各省庁の広報ページでは、多くの海外プログラムを募集しております。一方、その多くは広く広報されていません。広報ページをまめにチェックすると、いろいろな海外プログラムが広報されていることがわかります。
オススメは、外務省と文科省の広報ページですね。
- 外務省広報イベント
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/event/index.html - 文部科学省 国際関係
http://www.mext.go.jp/a_menu/03_c.htm
2019年6月現在、メキシコへの無料プログラムを募集していますね。このプログラムは条件が厳しいので、専攻が合う人でないと難しいかもしれませんが、ぜひ挑戦してみてください。
こうしたプログラムは、存在自体を知らない人が多いため、完全無料で魅力的なプログラムにも関わらず、意外と倍率が低いですね。
過去にはアメリカやカナダ、中国、韓国、南米のプログラムも募集していました。アジア圏へのプログラムが比較的多いように思います。
また、国交樹立〇〇年といった周年記念系の国も狙い目です。その記念ページに飛んでみると、その国への交流渡航の参加者を募っていたりします。
有名大学の国際(留学)ページを確認する

現在、文部科学省が「スーパーグローバル大学」の認定を推し進めているように、国を挙げての国際化が推し進められています。スーパーグローバル大学に指定されると、補助金がもらえる上、大学の人気も高まることから、各大学では国際化に力を入れており、国際課のHPも充実しています。
そこで、これらの大学の国際ページに掲載されている募集を確認することで、無料のプログラムを探し出すことができます。学内のみが募集対象であることも多いですが、全ての人が対象であるプログラムも少なくないです。
スーパーグローバル大学には「トップ型」と「グローバル化牽引指定指定校」がありますが、やはり「トップ型」に認定されている大学の方が、国際化のHPが充実しており、無料の海外プログラムを探しやすいですね。

スーパーグローバル大学には「トップ型」指定大学一覧
- 北海道大学
- 東北大学
- 筑波大学
- 東京大学
- 東京医科歯科大学
- 東京工業大学
- 名古屋大学
- 京都大学
- 大阪大学
- 広島大学
- 九州大学
- 慶應義塾大学
- 早稲田大学
これらの大学の中でも、特におすすめの大学HPは東大、早慶の3校です。やはり、国際化に力を入れる総合大学はHPもわかりやすく、募集も多いですね。
- 東京大学 海外留学情報
https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/go-global/ja/program-list-directapply.html
直接応募のプログラムページに東大生以外も応募可能なプログラムが掲載されます。 - 早稲田大学 留学センター
https://www.waseda.jp/inst/cie/
早大生限定も多いですが、定期的に全ての人対象のプログラムが募集されます。 - 慶應義塾大学 国際センター
http://www.ic.keio.ac.jp/keio_student/short_prog_external/
学外機関主催の短期プログラム一覧ページに、慶応大生以外でも応募可能なプログラムが掲載されています。

スーパーグローバル大学「グローバル化牽引指定指定校」一覧
- 千葉大学
- 東京外国語大学
- 東京芸術大学
- 長岡科学技術大学
- 金沢大学
- 豊橋技術科学大学
- 京都工芸繊維大学
- 奈良先端科学技術大学院大学
- 岡山大学
- 熊本大学
- 国際教養大学
- 会津大学
- 国際基督教大学(ICU)
- 芝浦工業大学
- 上智大学
- 東洋大学
- 法政大学
- 明治大学
- 立教大学
- 創価大学
- 国際大学
- 立命館大学
- 関西学院大学
- 立命館アジア太平洋大学(APU)
これらの大学は、やはり「トップ型」指定大学のHPと比較すると、あまり充実しておらず、募集も少ないです。しかし、穴場プログラムが掲載されていることもあるので、時間のある時に確認してみると良いと思います。国際課のHPは、基本的に「〇〇大学 留学」と検索すると出てきます。

2019年6月現在、シンガポール、カンボジア、タイ、中国、韓国での無料プログラムの存在が確認できました。やはりアジアが多いですが、アメリカでのプログラムも比較的よく掲載されているように思います。
また、「トップ型」指定大学では、学内募集も多いので、こまめに自分の大学のHPを確認してみましょう。現在、学内限定のものであれば、アメリカやスウェーデン、中国への無料プログラムが確認できました。
学内限定のものであっても、同じプログラムが複数の大学のHPに載っていたりします。自分の大学でもそのプログラムの募集がないか調べてみましょう。
企業やNPOのCSR広報を確認する

大手企業はCSRのために、海外への無料渡航プログラムを実施していますが、それらの広報は企業本体ではなく、それらの所有する財団が主催していることも多いです。「企業名 CSR」や「企業名 募集 プログラム」といった形で検索すると見つけやすいです。
- セブンイレブン記念財団 (ドイツ)
http://www.7midori.org/katsudo/support/leader/bosyuyoko.html - イオン1%クラブ (アジア圏)
http://aeon1p.or.jp/1p/international/Leaders/
インターン

海外展開に力を入れている企業は、海外でのインターンシップを開催しています。もちろん、全ての費用は会社負担です。詳細は書けませんが、僕は大手金融機関でのインターンシップでイギリスに行きました。
有名な無料海外インターンは以下のものだと思います。ネットで調べると体験記も少し出てくるのでぜひ応募してみてください。
- リクルート(GLIP)
https://www.recruit-jinji.jp/internship/glip/ - ファーストリテイリング(ユニクロ)
https://www.fastretailing.com/employment/ja/fastretailing/jp/graduate/gsp/ - Bosch(ボッシュ)
https://www.bosch.co.jp/press/rbjp-1905-01/ - ヴルカヌスインターン
https://www.eu-japan.eu/ja/vulcanus-europe
また、NPOやNGOでも補助の出るインターンを募集していることがあります。完全無料ではありませんが、興味のあるNPOを見つけたら、補助がないか確認してみると良いでしょう。
- 日本環境教育フォーラム(JEEF) 他 SATO YAMA UMI PROJECT http://www.satoyamaumi.jp/ja/index.html
「無料 海外インターン」で検索すると、たくさんのプログラムがヒットしますが、そのほとんどはプログラム参加料が無料なだけで、渡航費、滞在費、食費がかかってしまうので注意してください。
海外機関主催の全額補助プログラムに応募する

これまで、日本の機関(企業や政府)が主催する無料プログラムを紹介してきましたが、海外の機関が主催する無料プログラムももちろんあります。
日本人だけでなく、全世界の人々がライバルであるため、ハードルは高いですがぜひ挑戦してみてください。
- Youth Opportunities
https://www.youthop.com/
Youth Opportunitiesというサイトでは、世界中で行われているユース向けのプログラムの募集が掲載されています。
こちらのサイトの検索指定において”Fully Funded”を指定すると、全額補助のプログラムを探すことができます。無料プログラムの掲載数は数多いのですが、やはりかなり高いレベルが要求されます。
日本主催のプログラムでは、語学力の証明にTOEICがあれば十分ですが、海外主催のプログラムだとTOEFLやIELTSのスコアが必要になってきます。
まだ語学力に自信のない方は日本主催の海外プログラムで慣れてから海外主催プログラムに応募してみる、という手もありかもしれません。
海外渡航可能なイベントに応募する

大きな企業であれば、時折イメージアップのために、完全無料で海外渡航に連れて行ってくれるイベントを開催しています。
こうしたイベントは、抽選ではなく、志望動機や面接といった選考がある場合が多いです。したがって、単純な抽選よりも倍率が下がるうえ、しっかりと対策すれば合格の確率を上げられます。
- 富士フィルム シャッターミッション (カナダ、エストニア)
https://brand.fujifilm.com/shutter-mission/
カメラを持ってミッションに挑戦するそうです。 - リンツ チョコレート (スイス)
https://www.lindt.jp/meetroger/
テニス界のスター、ロジャー・フェデラーにも会えるようです。 - Tommy Hilfiger (アメリカ ニューヨーク)
https://japan.tommy.com/MakeItPossible/
ダンス、ボーカル、アート、バーテンダー、料理、ファッション、音楽、インテリア、建築、英語から留学テーマを選べるそうです。
無料モニターなんかを募集しているところもありますね。そうしたところは、参加の際にブログを書いたり、インスタグラム、Facebook、TwitterといったSNSで発信したりしなくてはなりません。
奨学金

最後に紹介するのは「奨学金」です。これは、海外への渡航時代が無料なわけではありませんが、渡航にかかった費用を補填してくれるため、実質無料になりますね。奨学金は、留学だけでなく、インターンシップやボランティアに対して出るものもあります。
一番のオススメは、やはり文部科学省と民間企業が共同出資している「トビタテ!留学JAPAN」の奨学金です。地域によりますが、渡航費の補助に加え、最高月16万円の奨学金が支給されます。
また、留学だけでなく、インターンやボランティアも支給対象です。高校・高専・大学・大学院に所属していることが条件となりますが、長期の留学や海外インターン、海外ボランティアを考えている人はぜひ応募してみてください。

書類選考、面接、プレゼン、グループディスカッションといった選考があり、準備は非常に面倒ですが、貰える金額が非常に大きいため、応募しない手はありませんね。
機会があれば、選考の様子や、選考突破のコツについても記事にまとめようと思います。
- トビタテ!留学JAPAN
https://www.tobitate.mext.go.jp/
また、各大学の留学に関するHPでも、多くの奨学金が紹介されています。大学を通さなくても応募できる奨学金も多数あるので、確認してみてください。
やはり、上記のスーパーグローバル大学「トップ型」指定大学のHPが充実していて役に立ちます。
- 早稲田大学 留学センター 学外奨学金
https://www.waseda.jp/inst/cie/from-waseda/aid/other
番外編 その1 マイル

番外編で、各航空会社のマイレージを利用した特典航空券を利用する方法を紹介いたします。JALやANAといったフルサービスキャリアでは、搭乗距離によってマイルを提供しています。
このマイルを貯めることで、航空券と交換することができます。国際航空券と交換するほど貯めるには、相当飛行機に乗らなくてはいけないのでは?と思うかもしれませんが、意外とそんなことはありません。
クレジットカードやポイントサイトを活用することで、飛行機に乗らなくてもマイルをガンガン貯めることが可能です。
こちらも:
飛行機に乗らなくても大丈夫!効率的にマイルを貯めてタダで海外へ行く方法!
特にJALやANAの学生カードは、特典が満載で、年会費無料です。TOEICや中国語検定、フランス語検定、ドイツ語検定といった資格試験をクリアすることでボーナスマイルが貰えたり、卒業の際には卒業マイルすら貰えます。
学生の方はぜひJAL、ANAの学生クレジットカードを作成してマイルを貯め、無料で航空券に交換してみてはいかがでしょうか。また、僕は上記の無料プログラムで飛行機に搭乗する度にマイルを貯めていたので、無料プログラムから無料航空券を生み出すことができました。笑
番外編 その2 懸賞

番外編の2つ目として、懸賞で無料の海外旅行を手にする方法を紹介します。テレビでも「ハワイ旅行が当たる!」といったキャンペーンを目にすることがありますが、ネット上で探してみるとよりたくさん見つかります。
テレビではたくさんの人が目にして応募するので倍率も高くなりますが、ネット上でしか募集していないものに関しては、狙って調べた人しか応募しないので倍率が低くなる傾向にあります。
意外とたくさんの募集があるので、「海外旅行 懸賞」といったキーワードで調べてみると良いでしょう。僕のオススメの懸賞サイトは、「懸賞生活」です。
こちらのサイトでは、懸賞が種類別に仕分けされており、お目当ての懸賞だけに絞ることができます。無料で海外旅行に行ける懸賞は、「旅行・宿泊」の括りとなりますので、ここから探してみてください。驚くほどたくさん見つかります。応募すればするほど当選確率は上がるので、定期的にチェックしてどんどん応募してみてください。
懸賞に当たりやすくする方法は、「懸賞 当選確率 上げる」「懸賞 当てる」といったキーワードで検索してみてください。僕は、基本的に自由記述欄にもしっかりコメントを残すよう心掛けています。
おわりに

いかがだったでしょうか。 僕はこうしたプログラムを活用して10回以上海外に完全無料で渡航しました。
これらのプログラムに参加すると、単なる旅行とは異なり、勉強になることが多い上、海外からの参加者の友達ができます。基本みんな一人で参加するため、新しい友達を作りやすいです。外国人の友人が作りたいという人にもうってつけです。
単なる旅行とは異なり、勉強することもたくさんあるし、海外の友達もたくさんできました。
初めて参加してからは、その良さに感動し、より受かりやすくなるためにTOEICを勉強したり、海外の参加者とよりコミュニケーションをとるために、会話力も磨くなど、モチベーションにもつながりました。
一方、参加には選考を突破しなくてはならないプログラムがほとんどです。そのためにも、論理的な文章の書き方、そして英語力を身に着けておくと良いでしょう。これらの力の付け方、選考突破のコツについても、後日紹介しようと思います。
プログラムの中には、語学力不問のものもあります。特に企業の募集しているプログラムは、環境に関するプログラムも多いので、本ブログを読んで環境に関する知見を深めておくと、志望動機を考える際に役立つと思います。

また、今回は渡航費・滞在費など完全無料なプログラムを紹介しましたが、渡航費だけ無料、滞在費だけ無料といったプログラムもたくさんあります。完全無料がハードル高いなと感じたら、まずそういったプログラムに参加するのも良いでしょう。
アルバイトをして旅行のお金を貯めるよりも、こうしたプログラムに受かるために英語を勉強したり、より良いエントリーシートになるよう試行錯誤する方が、力になりますし効率的です。本当にオススメなので、ぜひ何かしらのプログラムに挑戦してみてください!
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